Art de vivre ~エシレのある食卓~

エシレ バターと愉しむフランス流の食卓を
季節ごとにご紹介いたします

(アール・ドゥ・ヴィーヴル)

Art=芸術 Vivre=暮らし

日常を自分らしく
素敵に楽しむフランス人の生活の術

Un matin froid d’automne

Automne 2026

Un matin froid d’automne(秋を感じる寒い朝)

9月末を過ぎると、フランスでは一気に陽が短くなり、朝晩の冷え込みが少しずつ増していきます。10月の頭ごろ、「今日からいよいよ秋だな」と感じる冷たい朝。マルシェの光景もガラリと変わり、鮮やかな夏野菜やフレッシュな葉野菜に代わって、大地を思わせる根菜や野生のキノコ、ジビエなどが並び始めます。

短い夏を屋外で謳歌したフランス人は、秋になると暖炉やオーブンをつけ、家の中での温かい時間を愛おしむ「コクニング」へと暮らしをシフトさせていきます。そんな季節の変わり目にぴったりなフランスのおやつ・グテのひとつが、バターをたっぷりと使った具だくさんのケークサレです。

主役となる具材は、玉ねぎやマッシュルーム、フランス版のサラミ「ソーシソン」など、フランスの農家ではお馴染みのものばかり。じっくり炒めた玉ねぎとマッシュルームに、アクセントとしてノワゼットを加えます。ノワゼットは日本ではヘーゼルナッツの名でお馴染みのナッツ。くるみに似た香ばしさがありながらも、クセがなく食べやすいのが特徴です。庭で実ったノワゼットを家族で割り、焼き菓子や食事に使う——そんなフランスの田舎の台所を思わせる、素朴で温かみのある食材です。

さて、寒さが増す季節に恋しくなるのは乳製品。バターが大好きなフランス人にとって、秋の食卓にバターは欠かせません。一般的にはサラダ油で作ることも多いケークサレですが、今回は風味豊かなエシレ バターをたっぷりと贅沢に使います。
作り方は驚くほどシンプルで、まさに農家風。生地作りはボウルも泡立て器も使わず、小鍋ひとつで完結します。フォークでぐるぐるとラフに混ぜるだけと、気負わず作れるのもポイントです。また、調味料はあえて使わず、味付けはエシレ バターの上質な風味とソーシソンの塩気のみ。オーブンに入れて焼き始めると、食材それぞれの持ち味が引き立ち、いい匂いが部屋中に満ちていきます。

農作業の合間のエネルギー補給に、あるいは学校から帰ってきた子どもたちの楽しみに。焼き立ての大きなケークサレをカッティングボードに切り分ければ、あちらこちらから手が伸び、あっという間になくなってしまいます。傍らのエシレ バターを追いバターとして塗るのもおすすめ。なめらかで豊かな味わいが口いっぱいに広がります。

寒くなってきたからこそ味わえる、心も身体も温まるあたたかな「グテ」の時間。エシレ バターならではの、フランスの日常の豊かさを感じさせます。

Recetteレシピ