2020年12月

食品ロスを減らすための取り組み

イギリス人にとって朝食やおやつの定番であるクランペット(小麦粉と酵母で作る軽食パン)が、有名シェフによってお洒落な料理に変身、高級スーパーマーケットのWaitroseでは2019年度の売上が30%上向くなど静かなブームとなっている。そのクランペットが、今度はビールに生まれ変わることになった。イギリスのパン会社Warburtonsとロンドンのクラフトブリュワリー「Toast Ale」が共同で、規格外のため通常なら廃棄されるクランペットを使用し、限定のSession IPA (ABV: 4.2%, £28/12本)を発売。Toastが廃棄用の食パンを使って醸造する他のビールとはまた違った味わいとなり、ネットでは既に売り切れになるなど話題を呼んでいる。ビールに用いる大麦麦芽の一部をクランペットに置き換え、でんぷんと糖質を抽出、発酵可能な糖質に分解して使用している。市場調査会社Mintelは、食品ロス削減に繋がる革新的な新商品が今後増えていくことになるだろうと予測している。
(参照:https://www.timeout.com/london/news/this-london-brewery-is-making-beer-from-wonky-crumpets-022620, http://drinksretailingnews.co.uk/news/fullstory.php/aid/19325/Toast_Ale_teams_up_with_Warburtons_for_crumpet_)