2019年7月

ボトルコンディションビールの台頭

ゆっくりだが着実にボトルコンディションビールの需要が伸びている。この20年間で、ボトルコンディションビールの種類は約180から2,000に伸び、昔ながらの伝統的な手法を用いるブリュワリーだけではなく、クラフト・ブリュワリーも参入。ボトリング直前に酵母を添加することでシャンパンの様に瓶内二次発酵が即され、炭酸ガスが生まれる。通常のビールよりも柔らかな炭酸が特徴であると同時に、生きた酵母の活動によってしっかりとしたボディーのビールに変化、風味も増し、長期熟成が可能になる。栓を開けるタイミングの違いで味わいも異なり、飲むたびに色々な表情を発見でき、パブで飲むリアル・エールを自宅で楽しむことができると評判が高まっている。ロンドンにあるMore Beerの Hawke 氏は、完全に光と空気を遮断するアルミ缶での熟成の可能性も示唆。また、料理との相性も良く、樽を置くスペースや手間を掛けられないレストランなどでも、手軽にリアル・エールを提供することができる。クラフト・ビールのモダンさとリアル・エールの伝統を兼ね備え、それぞれの愛好家を取り込むことができるボトルコンディションビールに期待が高まっている。
(参照:https://imbibe.com/news/the-rise-of-bottle-conditioned-beer/, http://www.drinksretailingnews.co.uk/news/fullstory.php/aid/18491/Bottle-conditioned_beer_sales%3A_Beasts_from_the_yeast.html)