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お歳暮の基本

お歳暮とは

昔、先祖の霊を迎える行事としてお正月に行われていた「御霊祭り」。その際のお供え物を、分家から本家へ、嫁ぎ先から実家へと届ける風習がお歳暮の起源とされています。当時贈られていたものは、新年を迎えるための必需品として主に塩鮭、お酒、お餅、干し魚、数の子、スルメなど、日持ちする食品でした。現代ではギフトの種類がとても豊富になり、実家や親戚、日頃お世話になっている方々へ、1年間の感謝の気持ちを込めて贈られています。また、1年の締めくくりとしてお中元より重視されているため、お中元を贈った相手には必ずお歳暮も贈るのが礼儀です。

贈る時期

12月初旬から15日頃が主な時期。元々はお正月の準備を始める「事始めの日」の12月13日からが一般的でしたが、最近ではインターネットやデパートを利用して、早ければ年末で忙しくなる前の11月中旬頃から贈られています。

価格の目安

3,000~10,000円(お中元の2~3割増)

特にお世話になった相手:
5,000~10,000円
仲人や上司:
5,000円前後
親戚や知人:
3,000~5,000円

豆知識

知っておくと安心!いざというとき役立つ豆知識をご紹介

挨拶状は同封するべき?
本来は、相手宅へ品物を持参して直接手渡しすることが習わしですが、最近はデパートなどから直送したり宅配便で贈ることが主流になっています。この場合、身内や親しい友人でしたら電話で伝える程度でも差し障りありませんが、仕事関係や目上の方に対しては挨拶状を同封するか、届く頃合いを見計らって手紙やハガキを出すようにしましょう。
喪中のときは?
お歳暮は“お祝い”ではなく感謝の気持ちを伝えるためのものなので、自分と相手のどちらか喪中でも、贈って差し支えありません。ただし四十九日を過ぎていない場合や先方が気落ちしている場合は、時期をずらして「寒中御伺い」「寒中御見舞い」、もしくは無地のしをかけて贈る気遣いを心がけましょう。「お年賀」はNGです。
お礼やお返しは?
“お世話になっている方へのお礼”という意味で、基本的にお返しはしません。ただし受け取ったらお礼の挨拶を忘れずに。相手が親しい友人や目下の人には電話やメールでも問題ありませんが、目上の相手の場合は、季節の挨拶と感謝の気持ちを添えたお礼状を書いて送りましょう。なお、お礼状の送付はギフトを受け取ってから3日以内が理想です。
贈る時期を過ぎてしまったら?
年末は新年の準備などで誰もが忙しい時期。お歳暮を贈るのが年内に間に合わないことも起こり得ます。その場合はギリギリになって贈るよりも、表書きを「お年賀」として、関東地方なら1月7日までに、関西地方なら1月15日までに届けるようにしましょう。また、1月7日から2月4日の間なら「寒中御見舞い」「寒中御伺い」で贈ることもできます(関東地方)。

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