このページの本文へ移動します

紅茶の基礎知識

紅茶とは

茶の葉に含まれる酸化酵素とカテキンを十分に酸化反応させ作られたものです。お茶の製造工程ではこの酸化反応を特に発酵と呼びますが、一般的な微生物による発酵とは異なります。
茶は植物学上ツバキ科に属する永年性の常緑樹で、学名をカメリア・シネンシス(Camellia sinensis (L.) O. Kuntze)といいます。
※Camellia=ツバキ sinensis=ラテン語で“中国の”の意。最初のお茶の木は中国で発見されました。

紅茶の製造方法<オーソドックス製法>

茶樹・・・優れた母樹から1節1葉を採り、苗床に挿して育て、半年から1年の間育成させて茶園に移植します。

  1. STEP 1摘採(てきさい)茶摘み Plucking

    新しく生育してきた柔らかい芯芽とその下の2枚の葉(一芯二葉)、または3~4枚の葉を摘み取ります。

  2. STEP 2萎凋(いちょう) Withering

    摘み取った葉は棚や槽に均一に広げ乾燥させます。葉を萎れさせて水分を蒸発させ、揉みやすくするためです。

  3. STEP 3揉捻(じゅうねん) Rolling

    水分が減った茶葉を揉捻機にかけ、揉みながら葉によじれを与えて酸化酵素の働きを活発にします。

  4. STEP 4発酵(はっこう) Fermentation

    温度と湿度が管理された高温多湿な部屋で茶葉を寝かせます。酸化酵素の働きで、葉の色が変わり紅茶特有の芳香を放ちます。

  5. STEP 5乾燥 Firing

    酸化酵素の働きを止めるため、熱風で茶葉の水分が3~4%になるまで乾燥させます。この段階で酵素の働きは止まり、荒茶が出来上がります。

  6. STEP 6等級区分 Grading

    荒茶をふるいにかけて形やサイズをそろえ、茎その他の挟雑物を取り除きます。

茶の種類

同じ茶樹から生まれた葉が、製法の違いによって紅茶にも緑茶にもなります。緑茶は摘んだ生葉を熱処理して、酸化酵素の働きを止めて作ります。それに比べ、紅茶はまず生葉を萎凋(しおらせる)、揉捻(もみほぐす)し、十分に酸化酵素の働きを高めることで発酵させて出来上がります。このことから緑茶は「不発酵茶」、紅茶は「発酵茶」と呼ばれます。その中間に烏龍茶などの「半発酵茶」があり、紅茶と同じように萎凋し発酵させますが、その発酵を途中で止めてしまい、半発酵茶はその時の発酵の度合いによって様々な種類が出来上がります。

紅茶の等級

等級(グレイド)とは、仕上げの段階で篩の目(メッシュ)によって分類された仕上茶の形状と大きさを示すものであり、 品質の善し悪しを表すものではありません。

オレンジ・ペコー
ブロークン・
オレンジ・ペコー
BOPファニングス
ファニングス
CTC茶

リーフ グレイド

FOP(フラワリー オレンジ ぺコー)
OPの中でも芯芽(チップ)が多く含まれていて、その割合が多いものほど上級とされる。
OP(オレンジ ペコー)
柔らかな若い葉と芯芽からなり、細長く、よりが強くねじれている。オレンジの香りはしない。
P(ペコー)
OPよりやや堅い葉で、短く太めによられている。OPに比べて香りも水色も薄い。
PS(ペコー スーチョン)
Pよりもさらに堅い葉からなり、よりも太く、短い。香りも水色もPよりも弱い。
S(スーチョン)
PSよりも丸みがあり、大きくて葉は堅い。独特の香りが特長のラプサンスーチョンに使用されます。
BPS(ブロークン ペコー スーチョン)
PSの茶葉をカットし、ふるいにかけたもの。茶葉の大きさはBPより大きい。
BP(ブロークン ペコー)
Pをカットしたもので、BOPよりサイズは大きい。芯芽は含まない。
BOP(ブロークン オレンジ ペコー)
OPをカットし、芯芽を多く含んでいる。
BOPF(ブロークン オレンジ ペコー ファニングス)
BOPをさらにふるいにかけたもので小さく、ブレンドやティーバッグ用に使われる。
F(ファニングス)
BOPFをふるいにかけたもので、形は扁平で細かい。D(ダスト)よりも大きい。
D(ダスト)
ふるいにかけて分けたもので、サイズが最も小さい。
CTC
茶葉のグレードではなく、製法の1つでCTC機を使ったもの。CTCの中にもグレードがある。

※この他にも各メーカー、茶園独自の表示もあります。

リーフの呼び名

お茶の葉は、右の図のように
それぞれ名前が付けられて表現されることがあります。
※あくまでもリーフの呼び名となり、リーフ グレードとは区別されます。

世界の主要産地

主な生産国は、以下の通りです。

  1. 1.インド
  2. 2.中国
  3. 3.スリランカ
  4. 4.ケニア
  5. 5.トルコ
  6. 6.インドネシア
  7. 7.日本

生産地は「ティー ベルト」と呼ばれる地域で、赤道と北回帰線との間に多く見られ、特に山岳地では、良質の紅茶生産が行われています。
高地産で特に有名な茶葉は、インド(ダージリン)、スリランカ(ウバ)、中国(キームン)になります。

インド・・・ダージリン
スリランカ・・・ウバ
中国・・・キームン

紅茶のクオリティ シーズン

熱帯の茶生産地では年に何回か茶摘みが行われ、出来上がる紅茶の品質・特徴も季節により違いがあります。そのうち良質の茶葉が採れる季節を、クオリティ シーズンと言います。

主要産地のクオリティ シーズン

インド
ダージリン ファースト フラッシュ:3月~4月
ダージリン セカンド フラッシュ:5月~6月
ダージリン オータムナル:10月~11月
アッサム セカンド フラッシュ:5月~6月
ニルギリ:1月~2月
スリランカ
ウバ:8月~9月
ディンブラ:1月~3月
ヌワラエリア:1月~2月、6月~7月
インドネシア
ジャワ:8~9月
スマトラ:6~8月
中国
キームン:8月~9月

トワイニングのブレンド

トワイニングのアール グレイ EARL GREY

1831年、英国首相チャールズ・グレイ伯爵が、中国からの土産物として味わった紅茶を大変気に入り、トワイニング社に味や香りを再現したブレンド ティーを依頼。この一件から、伯爵の名を冠したブレンド、「アール グレイ」が生まれたといわれています。「アール」は英語で「伯爵」を意味します。

トワイニングのアール グレイは…

  • 地中海原産の柑橘類・ベルガモットの爽やかな香りが特長の紅茶です。
  • ストレート ティーはもちろん、ミルクと合わせても香りの良さはそのままに、まろやかな味がお楽しみいただけます。また、アイス ティーにしても、アール グレイ特有の爽やかな香りが引き立ちます。

レディグレイ LADY GREY®

トワイニングだけのオリジナル ブレンド「レディ グレイ」

『レディ グレイ』は、世界的に人気の高いトワイニング「アール グレイ」をベースに、オレンジ ピール(果皮)、レモン ピール(果皮)、そして矢車菊の花を加えました。アール グレイとは一味違う、フルーティで華やかな風味が印象的なブレンドです。

2001年秋の発売以来、人気のブレンド

もともと先行発売されていたヨーロッパ各国では大好評だった「レディ グレイ」。2001年秋に日本で発売されると、トワイニングの中でも人気のブレンドとなりました。

プリンス オブ ウェールズ PRINCE OF WALES

英国皇太子のためのパーソナル ブレンド

1921年にジョージ5世とメアリー妃の長男である皇太子(のちのエドワード8世)のために作られたパーソナル ブレンドです。トワイニング社が皇太子よりその名をブレンド名に付ける栄誉を賜りましたが、1936年に皇太子が即位された時をもって英国市場からこのブレンド名は消えました。現在では海外市場でのみ、このブレンド名の使用が認められています。
スモーキーで優雅な香りと洗練されたおだやかな味わいが特長の紅茶です。

セイロン オレンジ ペコ CEYLON ORANGE PEKOE

インド洋に浮かぶ島国スリランカの茶葉を使用した紅茶です。
セイロンはスリランカの旧国名で、1972年にスリランカに国名が変更になりました。しかし、セイロン ティーという名で世界に多く流通していたため、紅茶はそのままセイロン ティーと呼ばれています。

トワイニングのセイロン オレンジ ペコとは?

茶がヨーロッパに紹介された頃、「ペコー」とは、紅茶の芽の部分に生えている白い毛のことを意味しました。また「オレンジ」は、その産毛がオレンジがかっていること、抽出した紅茶液の色がオレンジっぽいことからついたようです。昔は、この種の良質なセイロン茶のことを「オレンジ ペコー」と呼んでおり、トワイニング社でも古くからブレンド名の1つとして使用してきました。
リーフのグレード名とは関係なく、また、果物のオレンジとも関係はありません。
豊かな香りと紅茶本来のコクを感じられるやわらかで、すっきりとした味わいの紅茶です。

おいしい紅茶のいれ方

紅茶は、いれ方次第で香りよくおいしくなります。ちょっとしたコツを覚えて、紅茶の楽しみ方を広げてください。

ホット

  1. POINT

    • ポットを使いましょう。
    • 茶葉はティー スプーンで正確に計りましょう。
    • 沸騰直後の熱湯を使いましょう。
    • しっかりと蒸らしましょう。
  2. STEP 1

    ポットとカップを湯通しし、あらかじめ温めておきます。

  3. STEP 2

    ポットに人数分の茶葉を入れます。茶葉の量は、カップ1杯あたりティー スプーン1杯(2.5~3g)が目安です。茶葉の量は、大きめの茶葉なら山盛り1杯、細かい茶葉なら中盛り1杯を目安に。

  4. STEP 3

    ポットに沸騰したお湯を杯数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らします。細かい茶葉は2分半~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。

    • おいしい紅茶をいれるには、温度を下げないことがポイント。ポット内の温度を下げないよう、「ティー コジー(布製の保温カバー)」をかぶせることをオススメします。
  5. STEP 4

    ポットの中をスプーンで葉をおこすように軽く混ぜ、ポットからカップへ、茶こしを使って紅茶を注ぎ分けます。
    濃さが均一になるようにすべてのカップに平均的に注ぎ分けます。「ベストドロップ」と呼ばれる最後の一滴まで注ぎましょう。

アイス

アイス ティーづくりのコツは、いれる時の濃さと冷やし方にあります。

  1. POINT

    • お湯の量はホットの場合の半分に減らして、濃いめの紅茶をいれましょう。
    • 蒸らし時間は、やや短めにしましょう。
    • 甘みをつけたい場合は、グラスに注ぐ前のホット ティーの段階で、砂糖を加えましょう。
    • 氷たっぷりのグラスに注いで一気に冷やしましょう。
  2. STEP 1

    あらかじめ温めておいたポットに、人数分の茶葉、またはティー バッグを入れ、沸騰したてのお湯をホットの場合の半分量注ぎます。
    すぐにフタをして、そのまま蒸らします。(2倍の濃さの紅茶をいれる)

  3. STEP 2

    甘みをつけたい場合には、ここでグラニュー糖を入れてよくかきまぜて溶かします。

  4. STEP 3

    砕いた氷をグラスにたっぷり入れておき、熱々のホット ティーを注いで一気に冷やせば出来上がりです。
    急激に冷やすことにより、紅茶の味と香りが逃げることを防ぎ、香味を豊かに保ちます。